絵?切り絵?


私の切り絵は、パッと見ると絵に見えます。

こういう切り絵はかなり珍しいようです。

そんなに強い主張があるわけではないのですが、私の切り絵の生い立ちをご紹介しながら、考えた事を書いて行きます。

どうぞ切り絵を見る休憩として、気楽にお付き合い下さると嬉しく思います。

 

初めて切り絵を知って作ったのは、小学校3年生の時の、クラブ活動でした。

伝承遊びクラブという、ちょっと変わったクラブで教わりました。

左の切り絵が初めて作った作品です。

この時は、教わったとおり、黒い紙で輪郭を作る物でした。

 

このアニメがとても好きだったのを覚えています。

その後そのまま続けたわけではなく、絵が好きでしたので、絵だけはよく描いていました。

 

暫くして、元々手作業が好きで、紙自体も好きだった事もあり、切り絵を始めました。

右の切り絵が当時の物です。

10代後半だったと思います。

 

母の友人が気に入って下さり、ほんの少し、気まぐれに作った物を「まゆみ工房」として、販売して頂いたりしておりました。

 

お恥ずかしいのですが、その頃の物をいくつかご紹介致します。


                         ↑これはよく通っていた喫茶店へのプレゼントの栞で

                          す。喫茶店の内部やコーヒーの器です。

そして、体調不良もあり、間を空けつつゆっくり作りためた物で、その頃通っていた別のお店で個展を開催致しました。その時の作品の一部は、ホームにてご紹介させて頂いております。

 

この頃すでに絵の様な切り絵になっております。

黒い輪郭を敢えて避けたと言うより、絵を描くときの気持ちがそのまま出ました物です。

 

絵を描くとき、私はありのままを描きたい質で、

その時、鉛筆の黒い輪郭線が実際には無いことを

いつも感じておりました。

ですので、なるべく輪郭線を消して行くように描いて行く癖があります。

 

右の絵は一昨年の年賀状と、下は先日描いたパステル画です。どちらもその傾向があると思います。

 

切り絵ではどうしたらいいのか? 

そう思って考えたのが、色の紙を使用することでした。 

 

初めは洋紙に洋紙の色をパステルで彩色していましたが、最後に仕上げるときなど、紙が重なりすぎて、とても力が必要となりました。

 

元々和の物が好きで、それでは和紙はどうだろう?と思い使用してみた所、パステル等のノリも良く、柔らかく使いやすかったので、今は和紙を使用しております。


 

長くなりましたが、こうした訳で「絵の様な切り絵」となりました。

最後までお付き合い下さり、誠に有難う御座いました。

                       大槻 まゆみ