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ヒグチヨウコ

 この不思議な絵は、ヒグチヨウコさんという作家さんの絵です。物はお道具箱として缶になって居ます。B5のノートが入るぐらいの大きさです。

 猫に茸・・他にも、猫には虫類や鮹というのもありました。繊細さの中に一寸グロテスクで不気味な感じがし、そこが良くて、私もつい買ってしまいました。一寸気持ち悪いのが魅力と言うのでしょうか。

 

 人の発想と言うのは何処から来るのでしょうか?

例えば私の紫陽花の傘の部分が不思議だという方がいらっしゃいます。傘に地面が描かれていることが不思議、と言う事でしたが、私としては、傘も地面と言いますか、傘に雨が当たった所→地面という発想です。後は記憶を頼りに描いています。種を明かせば単純なことですよね。

カーテンは洗濯物の案から来ています。画像はやはり過去の記憶にあった、風になびく布の様子です。

 この方の発想も、本人にしか説明できない物があるのでしょうね、見た者からすると、全く不思議です。家から割と近くの画材屋さんで見付けたのですが、よく売れているそうです。

 発想の柔軟性はとても大切ですね。その人ならでは個性の一つで、作品を左右します。どうしたら柔軟になるのか。おそらく色々な物を見たり聞いたりした記憶を沢山留めることとも、関係がある様な気がします。私もしっかり物を自分なりに見つめて行きたい物です。

 沢山の物を見て知り、記憶する事は大事なのですね。そして自分で感じ考えることも。そんな気がしました。

 

 

 

←缶の内側です。裏にも横にも絵があります。