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日本情緒

 家の周りの田んぼに水が入り始めました。もう稲を農家の方は、植えられていらっしゃいます。水面に映る景色が美しいです。棚田がある地方の景色を写真で見ますが、空が映り込んで本当に綺麗です。水鏡がそこかしこに続き、月夜の写真など日本の原風景の一つだと思います。

 夜は蛙の大合唱です。どれだけいればあんなに沢山の声が聞こえるのか、その図を見てみたいですが、昼間は静かなものです。一種類の蛙なのか、私の好きな雨蛙も混じって鳴いているのか分りませんが、なかなか今の時期はいいBGMです。もっと真夏になるとかなりうるさくなりますが。秋の虫の声もそうですが、外国にはこういう夜の自然の声がないと聞きます。日本なら、少し草原があれば虫の声が聞こえますが、外国の夜は寂しいのだなあ、と思います。この自然の音色を録音して海外に行ったという話も聞きます。夜落ち着かないとか。

 日本が特別自然に恵まれている訳ではないですが、こういう物を情緒として感じる感覚が日本人にはありますね。四季がはっきりあるためでしょうか?自然の生き物と近く暮らしているのでしょう。

そして敬って来たのだと思います。宮沢賢治などの文学も生まれるほどに、身近で、又、尊いものだったのでしょうね。 

 こういう時、日本人で良かったなあと思います。