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速水御舟

 今日は速水御舟(はやみ ぎょしゅう)です。

 この方も日本画で下の写真などは切手にもなったかと思いますが、とても好きな画家です。

 ←このザクロの絵の写実性は見事ですね。ザクロもさることながら、お皿の指ではじくとぴんぴんと音のしそうな硬質な感じや、陰の具合など、本当に素晴らしいです。余白の使い方も、ザクロを只真ん中に置いただけなのに、とても柔らかな良い感じになって居て、素晴らしいと思います。

 私は想像画というのが描けず、ありのままを写すのがいつもの絵なのですが、もっとそれを追求して行くにはどうしたらよいか、と思います。とにかくよく見ること、そして沢山描くことだとは思うのですが、もっと真剣に向き合わなければいけないなと思います。いつものやり方で切り絵にするのでは、進歩はないですね。もっと常にどうすれば本物にちかくなるのだろうと考えながら一つ一つを丁寧にやってゆこうと思います。もっとまだまだ出来ることは沢山あると思っています。

 名前は忘れましたが、ある外国のミュージシャンが、「音楽は常に変化だ」と言っておられましたが、それは常に進歩してゆきたいと言う事だとも思います。努力ですね。同じ事をしていて、まあそこそこ出来るからと言って繰り返していてはいけないと思います。行うときに、常に考え、試してゆくのがいい気がします。自分の進歩は分かりにくく、歯がゆいですが、静かに頑張りたいものです。

 音楽を習っていた時先生が「イメージすることで表現が変わってくる」と仰って居ましたが、本当にするとしないでは全く別物になりました。意識して変えようというのではなくとも、風景を思い描く等で曲の感じが全然違ってくるのです。絵はそこまで敏感に出るか分りませんが、大事なことの様だと思います。

 努力が色々な面でたりないなあ,と思う日々です。