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毒草・・・

 ←翁草(おきなぐさ)と言います。

 宮沢賢治の作品で、「うすのしゅげ」という物があり、うすのしゅげ=翁草です。とても素敵な作品で、綺麗でのどかな中にドラマがある短編で、好きな話です。ですので、花屋でこの苗を見付けたとき、飛び上がるほど喜んで、白い毛に包まれた優しげな花にうっとりしていました。でも調べて見ると、何と毒がある、と言う事です。詳しい方に聞いて見ましたところ、全草に毒があり、死に至ることもあると言うことでした。大変ショックで、花巻の野原にこの花が点々と咲き風に揺れる春を想像して楽しんでいたのが、イメージが変わりました。綺麗な物には毒があるのですねえ・・・。家には葉をちぎって食べたり遊ぶ猫がいるので、悲しいことに処分しなければなりません(T-T) 猫には変えられません。

 そして、先日載せた、私の「珊瑚玉」という作品のモデル、冬珊瑚の写真を見て、その詳しい方(恩師ですが)が「あれは毒ですよね」と教えて下さいました。此方もショックでした。道理で鳥も動物も食べずに何時までも綺麗に実がついていた訳です。因みに冬珊瑚も全草毒があり、特に実が強い毒を持っているそうです。危ない・・・。全く知らないというのは恐ろしい物ですね。本当に綺麗なので、一寸口に入れるところでした。どのぐらい食べれば死に至るのか分りませんが、気をつけたいものです(~_~;)

 動物たちは知っているのでしょうね。先祖からの知恵でしょうか?勘でしょうか?凄いです。・・・女性の黒髪に簪にしてちょんとさしたら、綺麗だろうなあ、と思って作品を作って居たのですが、毒がある・・・それも又、黒髪にある意味似合う事もありますか。そして「珊瑚玉より、玉珊瑚の方が綺麗」とも教わり、本当にそうですね。ほとんど思いつきで付けている名前ですが、飴玉じゃないんですから、もっと熟考しなければなりませんねえ。反省しました(..;)今更直せずため息ですが、以後気をつけたい物です。

 毒草、皆様もお気をつけ下さいね。