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昔の絵

 恥ずかしながらわたしが30歳の時の絵です。水彩とパステルで書いたような気がします。近所の奥様がなさっていた教室で、絵を描きに行くと言うより井戸端会議をしに行く感じの教室でした。生徒もわたしの時間はわたしだけでだから2~3月通えたのかも知れません。

 大人になってから良く「小さい頃から絵の先生についてその先生の弟子になりたかった」と思いました。集団生活が苦手で小学校は何とかなりましたが、その後は見るも無惨な思い出したくない過去ばかりです。英才教育で絵の先生に弟子入りしていたら、今どんなに上手くなっているだろうとたまに思います。マア途中でそこを飛び出してしまったかも知れず、分りませんけど。こうして切絵が出来る今であるだけかなりラッキーだったのかも知れませんし。

 でもつい憧れてしまうのです。小さい頃から先生の手伝いをしながら目で頭で、手で絵を覚えてゆく人生に。絵一直線に生きられたら、少なくとも健康で入られたかな、と時々思います。わたしの場合はですが。