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道は違えど・・・

 コレは長田明という人の切絵の本です。撮っても綺麗です。二〇〇〇円するので何処かで立ち読みして頂けたらと思いマス。糸切絵と自分で仰っていらっしゃいますが,その線の自由さ,細さ。そしして細さ太さの使い分け、本当に素晴らしいです。一つ500万円~1千五〇〇万円で売られているそうです。すごいですね。

 最初この方を知ったとき0.1㎜の太さの線に憧れて細い線細い線と考えていました。そして中々出来ない自分をダメだと思い何度も没にしました。コレが新作が中々でない訳の大きな一つです。でも私とこの方とは違うのだ,やっていることが,少し気が楽になりました。まねっこをしていてもしかたがないですものねえ。「すこし」というのは他にも自分絵で分る課題が沢山あるからです。細く切るのもその一つです。

 でも私は私、人は人。彼一人が正しいわけでもなく,これから一生を掛けて自分の切絵を完成させて行きたいと思います。大げさな言葉になりましたが,そんな心持ちです。

 一年の抱負として他にも細々ありますが、しっかり立つ,コレが目標の一番大きな物です。