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また雪。

 朝起きたらまた雪でした。真っ白で広い田んぼの先の山は霞み、白い世界でした。

 北原白秋の短歌にこんな歌があります。

『君かへす 舗石さくさくと雪よ 

        林檎の香のごとくふれ』

とても色と音と香りが盛り込まれていて、林檎の好きな私は、なんて綺麗な歌だろう、としみじみ思ったものです。

 でもこれは女性と一夜を過ごし、見送ったときの歌だとか。不倫だったような気もします。でもそれを林檎の香のごとくとしているのが、爽やかで甘くてステキな歌には変わりないなあと思ったりします。私は全然短歌分りませんが、自然をみて感じて、絵にする人、文字にする人、文章にする人、歌にする人・・・色々いるなあと思ったりします。