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色々な絵

 古本屋さんで,こんな本を見付けました。初めて聞く名前でしたが,同じシリーズの本がすばらしかったので,買って見ました。 

 全て毛筆で書かれていて,日本画の下書きを集めたものだそうです。

 人間国宝だけあって,もの凄く上手いです。その花や葉の特徴を見事に捉えてまるで本物のようです、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

←この葉なんて正に椿そのものもですよね。花は後ろを向いていますが葉で椿と分ります。此れをほとんど一色でしあげらえているというのが,本当に凄いです。感動しました。つい花ばかりみてしまのですが、木の葉もとても綺麗です。

 1番よかったのは,下の百合です。こんなに清らかに描いて良いんだな,と感じました。ついつい細部まで細かく描いて失敗するのですが、葉は一色の緑、花も真っ白で緑がかってるだけ。此れが人間の思う百合ですよね。清らかで聖母マリアの花。こんな単純な書き方で色々なことが表現出来るのは素晴らしいですね。私ももっとこの本を見て、取り入れて見たく思いました。

 切絵はとても愉しいのですが,絵が描きたくなってしまって仕方がありません。色を塗ると失敗してしまう程度なのですが,こんな方法もあるんだ,と思うと又挑戦して見たくなります。こういうのが描きたかった,という気がします。この方のはあくまで下書きですが・・・。

 古本屋にしては値が張りましたが,その価値は何倍もありました。かって本当に良かったです。