· 

串田孫一

 今日は串田孫一(くしだ まごいち)です。詩人・哲学者・随筆家です。

 この方のエッセイが昔から好きで,静かな感じがとても心を静め楽にさせます。沢山の本を出しておられて、全部はよんでおりませんが、常に傍らに置きたい作家です。

 登山もされ、山の本も多いですが,何気ないエッセイが私は好きです。詩人の書いた本というのが好きです。他にも,画家や写真家など、別の職業を持たれている方の本は,そういう方々が、どのような目線や考え方で物を見ているかが新鮮で好きです。

 苦手なのは,啓発本のような、「こうしよう、こうすべき」と言った類いの本です。その通りになった試しはないですし,人それぞれ考え方も性質も,又状況も抱えている物も違うのに,言葉で統一される感じが好きではありません。この人はこうなんだ、位にしか読めず、あまり知りたいとも思えませんので読みません。

 ふと吐く息のように漏らした事が文章になって居るような作品が好きです。串田さんもそういう優れた一人だと思います。ふと何かに耳を澄ませたくなった時お勧めです。

  

 

←お休みなさい。なんの夢を見ているのやら・・・。