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小川洋子

 今日は小川洋子(おがわ ようこ)です。

「博士の愛した数式」の作品で有名な方ですね。私はこの「ことり」という作品が好きです。

 他の作品もそうですが、この方は障害のある方や、心身に病気のある方への視線がとても優しくて好きです。そして文章も透明感があって読んでいる此方も透明な感じになって行く気がします。独特の世界だと思いますが、読んでいて気持ちの良い感じがします。

 他に、「ミーナの行進」という作品も好きで、此方は特に病気の方は出てこなかったと思いますが、やはり小川洋子ワールドとでも言う様な、澄んだ文章で、何となく此方の雑味が落ちる感じです。精神的に病気だったり、障害があっても、それが苦しいとか辛いとかの話は一切なく、日常として書かれていて、関わる人もすんなり受け入れています。その日常と非日常の混ざっているのが全く普通、という世界が、読んでいて引き込まれます。とても読後感のよい作品、作家だと思います。新作がいつも楽しみです。

 

 

 

 そろそろ今やっている作品の進み具合を載せたいのですが、難しかったり体調が悪かったりで、なかなか進まず苦戦しています。これも別のサムホールサイズのコンクールに出そうと思っています。近々お見せ出来たら良いなあ、と思っています。

今日も暑くなりそうですが、梅雨よりはいいですね。