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天湖

 此れは大分以前ご紹介しました染織家の志村ふくみさんが紹介されていた本で,志村さんの書き方がお上手なのですがとても面白そうだったので,買ったばかりの本です。ネットの古本屋さんで買いました。

 ダムの底に一つの村が沈んでしまうお話で,桜の大樹など咲いたまま切られてしまうそうです。水の中で咲く桜、その沈まされた村の人には何時までもそのイメージが残るでしょう。早く読みたくてウズウズしています。

 時間とは優しくも恐ろしい物で,こういうよい本も次第に知る人ぞ知るになって行くのですね。忘れるのは必要でしょうし,一つの能力かも知れませんが、切ない物です。読める内に、見られる内によい物を沢山見ておきたい,触れておきたいと思いました。