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良い本だった!

 あれやこれやで,やっと読み終わりました。又吉直樹さんの『火花』。そもそも林遣都さんが好きなので興味を持ったのですが、やはり純粋というのは汚れのないことだな,と思いました。自分に正直に自分にまっすぐに生きる事の出来る人。そうしか出来ない人の事を言うのではないかと切なく読みながら思いました。書き手の方の繊細さと,その師匠の自分を信じ切った純粋さ,その掛け合いがとてもすてきな本でした。読んでとてもよかったです。お勧めします。文庫版にもなっています。

 2作目の『劇場』はどうだろうと思ってきていますが,文庫版が出たら読むことにします。私は芸人さんの事は全く知らず分らずの人間ですが,それでもとても読むのが勿体ないぐらい切ない純粋さのある本でした。泣けました。