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志村ふくみ

 春眠暁を覚えず・・・。

これは冬の写真ですが、うららかな日差しは眠気を誘いますね。猫も大あくびです。 

さて、人間国宝の志村ふくみさんの本です。染織家でいらっしゃいます。

今読んでいるのですが、とても勉強になるというか、不思議な本なので載せて見ました。

「色は光」という事から始まり、とても勉強熱心な方で短歌や古典などもよく引用されるのですが、常人離れした感じがします。「色は霊的な物」と仰って居る所もあり、まるで宮沢賢治のような感じも受けます。さすがに人間国宝、と言いたくなる本で、平易な文章ですが、感覚を理解するのに時間がかかり、なかなか進みません。こういう感じ方で世の中を見ている方もいらっしゃるんだ・・と思います。

題の通り、色についての本で、とても刺激を受けます。 


植物の絵を描こうと思った時、色付けをしようとすると、緑なら緑ではなく虹の様に全ての色が入っているなあ、その中で緑が強く出ているんだなあ、と思うのですが、それに通じる事が書かれて居るように思います。

日常の事も独特の感じ方をされていらして、この方の毎日は一体どんな風だろう・・・と思わずには居られません。私も、自分は自分の感覚、それについての努力や勉強、という感じで進んで良いんだな、と思いました。

一寸不思議な本なのでお勧めかは分りませんが、私は好きな、又勉強になる本です。何度も読んで、理解したいものです。