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おじいさんのランプ

 山の中に家の小さな小屋があって、その中にこのランプがありました。キャンプなどに使うのではなく、本当に暮らしの中で使っていたものと思われます。そこで以前読んだ、新美南吉さんの「おじいさんのランプ」を思い出しました。

 全部描くと長くなりますが、孤児の少年が身を立てたいと何時も思っていて、ある日ランプをみます。出始めの頃で店の主人を口説き落としてランプを一つ買います。それから商売を始め、ランプ屋になります。所がそこで文明開化の電気が来ます。自分の村にも電気が来ると知って、古くなってし待った自分の商売にショックを受けるのですが、ある夜商品のランプに全て油を入れて池の側の3本の木に明かりをつけてともします。そして池の側に立って、石をぶつけてランプを一つ一つ壊して行くのです。・・・・。

 という様なお話しで、ごんぎつねはあまりにも有名ですが、29才でなくなった新美南吉は素晴らしい作品を残している、と改めて感じました。そして、本とはなんて素晴らしいのだろうとつくづく思った次第です。